町田でボイトレ&制作スタジオをやってるRyoです。
今日から定期的に「歌い手が自分の活動を自分でコントロールできるようになるためのMIX-TIPS」のシリーズを、書いていこうと思います。
― 技術の話の前に、まず「考え方」の話 ―
「MIXはプロに任せるもの」
「歌い手は歌だけやっていればいい」
確かにそれも一つの正解です。
でも、今の時代の歌い手活動を考えると、「最低限、自分でMIXできる」という選択肢を持っているかどうかで、活動の自由度が大きく変わります。
今回は、
なぜ歌い手が自分でMIXできた方がいいのか
技術論ではなく、活動目線で整理してみます。
① 活動にお金がかからない(ランニングコストを抑えられる)
まず一番わかりやすい理由がこれです。
MIXの外注って、1曲あたり数千円〜数万円。
MIX師さんはプロのエンジニアに比べれば安めですが、それでも継続すると確実にコストが積み上がります。
さらに現実的な話をすると、
- MIX師さんは趣味でやっている人も多い
- スキル・センス・対応力にかなり個人差がある
- 毎回同じクオリティを担保できるとは限らない
という問題もあります。
「安いけど、仕上がりが安定しない」
「やり直しをお願いしづらい」
「人間関係に気を使う」
こういうストレス、実はかなり多いです。
自分で最低限のMIXができれば、
- 日常的な投稿
- 練習用・実験用の動画
- とりあえず出してみる歌ってみた
こうしたものはコスト0で回せるようになります。
お金をかけるべき場面と、かけなくていい場面を自分で判断できる。
これだけでも、活動はかなり楽になります。
② 活動スピードが圧倒的に上がる(自分でコントロールできる)
歌い手活動って、スピードがめちゃくちゃ大事です。
- 最新曲が出た
- 流行っている曲がある
- 今このタイミングで出したい
こういう瞬間、ありますよね。
でも外注だと、
- 依頼する
- 順番待ち
- 修正のやり取り
- 納期を待つ
どうしてもタイムラグが出ます。
「外注するほどでもないけど、今出したい」
「テスト投稿だから軽く出したい」
こういう時に、自分でMIXできる=即行動できるというのは大きな強みです。
投稿頻度を自分でコントロールできる
→ 試行錯誤が増える
→ 結果的に伸びやすくなる
これはアルゴリズム以前の、活動者としての基礎体力の話です。
③ 自分の歌を、強制的に「客観視」できる
ここが一番大事なポイントかもしれません。
自分でMIXをすると、
- 波形を見る
- ピッチを確認する
- 何度も何度も自分の歌を聴く
嫌でも、自分の歌と向き合う時間が増えます。
これ、正直しんどいです。
でも、歌が上手くなる人は全員ここを通ります。
- どこでピッチが甘いか
- どこで声が細くなるか
- 逆に、どこが自分の武器か
MIXを通すと、
「なんとなく上手く歌えた/歌えなかった」
では済まなくなります。
自分の声の特徴、癖、魅力、課題。
良くも悪くも、全部見えてきます。
これは、
歌を“感覚”から“構造”で理解する第一歩でもあります。
「歌い手がMIXを学ぶ=プロになる」ではない
ここで誤解してほしくないのは、
歌い手はエンジニアを目指すべき
という話ではありません。
目的はあくまで、
- 活動を止めないため
- 自分の歌を理解するため
- 必要な時にプロに頼れる判断力を持つため
そのための「最低限のMIXスキル」です。
本気で出す曲、勝負曲、オリジナル曲。
そういう場面では、プロに任せるのは全然アリです。
ただ、
全部を丸投げするしか選択肢がない状態が、一番もったいない。
Studio Melody Linkのボイトレでは、ここまでカバーします
うちのボイトレでは、
- レッスン中に必ず歌を録る
- 録った歌を一緒に聴く
- 客観的なフィードバックをする
ということを当たり前にやっています。
さらに希望者には、
- 歌い手向けの実践的なMIXの考え方
- 「歌を活かすためのMIX」の基礎
- プロ目線でのチェックポイント
こういったことも、ちゃんと教えられます。
「自分でMIXできる歌い手」
「必要な時はプロに頼れる歌い手」
どちらにもなれるように。




