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歌い手は、自分でMIXできた方がいい3つの理由

町田でボイトレ&制作スタジオをやってるRyoです。

今日から定期的に「歌い手が自分の活動を自分でコントロールできるようになるためのMIX-TIPS」のシリーズを、書いていこうと思います。

― 技術の話の前に、まず「考え方」の話 ―

「MIXはプロに任せるもの」

「歌い手は歌だけやっていればいい」

確かにそれも一つの正解です。

でも、今の時代の歌い手活動を考えると、「最低限、自分でMIXできる」という選択肢を持っているかどうかで、活動の自由度が大きく変わります。

今回は、

なぜ歌い手が自分でMIXできた方がいいのか

技術論ではなく、活動目線で整理してみます。

① 活動にお金がかからない(ランニングコストを抑えられる)

まず一番わかりやすい理由がこれです。

MIXの外注って、1曲あたり数千円〜数万円。

MIX師さんはプロのエンジニアに比べれば安めですが、それでも継続すると確実にコストが積み上がります

さらに現実的な話をすると、

  • MIX師さんは趣味でやっている人も多い
  • スキル・センス・対応力にかなり個人差がある
  • 毎回同じクオリティを担保できるとは限らない

という問題もあります。

「安いけど、仕上がりが安定しない」

「やり直しをお願いしづらい」

「人間関係に気を使う」

こういうストレス、実はかなり多いです。

自分で最低限のMIXができれば、

  • 日常的な投稿
  • 練習用・実験用の動画
  • とりあえず出してみる歌ってみた

こうしたものはコスト0で回せるようになります。

お金をかけるべき場面と、かけなくていい場面を自分で判断できる。

これだけでも、活動はかなり楽になります。

② 活動スピードが圧倒的に上がる(自分でコントロールできる)

歌い手活動って、スピードがめちゃくちゃ大事です。

  • 最新曲が出た
  • 流行っている曲がある
  • 今このタイミングで出したい

こういう瞬間、ありますよね。

でも外注だと、

  • 依頼する
  • 順番待ち
  • 修正のやり取り
  • 納期を待つ

どうしてもタイムラグが出ます。

「外注するほどでもないけど、今出したい」

「テスト投稿だから軽く出したい」

こういう時に、自分でMIXできる=即行動できるというのは大きな強みです。

投稿頻度を自分でコントロールできる

→ 試行錯誤が増える

→ 結果的に伸びやすくなる

これはアルゴリズム以前の、活動者としての基礎体力の話です。

③ 自分の歌を、強制的に「客観視」できる

ここが一番大事なポイントかもしれません。

自分でMIXをすると、

  • 波形を見る
  • ピッチを確認する
  • 何度も何度も自分の歌を聴く

嫌でも、自分の歌と向き合う時間が増えます。

これ、正直しんどいです。

でも、歌が上手くなる人は全員ここを通ります

  • どこでピッチが甘いか
  • どこで声が細くなるか
  • 逆に、どこが自分の武器か

MIXを通すと、

「なんとなく上手く歌えた/歌えなかった」

では済まなくなります。

自分の声の特徴、癖、魅力、課題。

良くも悪くも、全部見えてきます。

これは、

歌を“感覚”から“構造”で理解する第一歩でもあります。

「歌い手がMIXを学ぶ=プロになる」ではない

ここで誤解してほしくないのは、

歌い手はエンジニアを目指すべき

という話ではありません。

目的はあくまで、

  • 活動を止めないため
  • 自分の歌を理解するため
  • 必要な時にプロに頼れる判断力を持つため

そのための「最低限のMIXスキル」です。

本気で出す曲、勝負曲、オリジナル曲。

そういう場面では、プロに任せるのは全然アリです。

ただ、

全部を丸投げするしか選択肢がない状態が、一番もったいない。

Studio Melody Linkのボイトレでは、ここまでカバーします

うちのボイトレでは、

  • レッスン中に必ず歌を録る
  • 録った歌を一緒に聴く
  • 客観的なフィードバックをする

ということを当たり前にやっています。

さらに希望者には、

  • 歌い手向けの実践的なMIXの考え方
  • 「歌を活かすためのMIX」の基礎
  • プロ目線でのチェックポイント

こういったことも、ちゃんと教えられます

「自分でMIXできる歌い手」

「必要な時はプロに頼れる歌い手」

どちらにもなれるように。